研究成果一覧|国立大学法人九州工業大学 徳永研究室
九州工業大学 徳永研究室について
大量データに駆動される知識発見とモノづくり
九州工業大学 徳永研究室ではベイズ統計や機械学習の先進的応用によって、世の中の実問題をデータサイエンスの立場から解決することを目指しています。
KEYWORDS
統計的機械学習
イメージ解析
外観検査AI
ニューモルフィックAI
研究テーマ
実施中の研究概要
センシング技術の進歩により、多種多様なデータがリアルタイムで取得できるようになりました。同時に、ストレージ技術の進歩により、世界で蓄積されるデータ量も飛躍的に伸びています。近年、このような雑多で大規模なデータ(=ビッグデータ)をビジネスにおける意思決定で有効活用しようとする動きが盛んになっています。一方で、ライフサイエンスや地球科学といった自然科学分野においても、大規模で多様なセンシングデータが蓄積されつつあります。このような科学の最前線で取得されるデータは、基本的にノイズを多く含む非構造なデータです。そこから新しい知見を見出すには、高度な専門知識が必要とされてきました。しかし、データ量が爆発的に増大していくと、専門知識や理論を総動員してデータを見つめても、データの海に埋没した普遍法則をあぶり出すことが難しくなります。そこで、大規模多様なデータ群から有用な情報を自動で定量化し、仮説の検証や新たな自然法則の発見に繋げることができる「データサイエンス」の専門家の出番となります。いま、自然科学の諸分野や防災•減災、ものづくりの現場において、このデータサイエンスの専門家の不足が深刻なボトルネックになっています。私は、ベイズ統計や機械学習の方法論を基軸とし、大型計算機資源なども活用することで、自然科学やものづくり、防災•減災などの現場で役に立つ技術の開発を行っています。
研究者
Tokunaga Terumasa
所属:情報工学研究院、知能情報工学研究系
プロフィール
昭和58年生まれ
平成20年3月九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻修士号取得
平成23年3月同博士号取得(理学博士)
平成23年4月明治大学先端数理科学インスティテュート 研究推進員
平成24年4月一般財団法人高度情報科学技術研究機構 計算科学技術部 職員
平成25年5月大学共同利用機関法人 情報•システム研究機構 統計数理研究所 データ同化研究開発センター 特任助教
メッセージ
子供の頃から自然が好きで、将来は地球や宇宙の研究をしたいと思っていました。実際に、学生時代は太陽系や地球を研究対象とする研究室に所属し、オーロラの研究をしていました。そのうちに、大規模で多様なデータから重要な情報を見つけ出すデータサイエンスに興味が移り、今に至ります。